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設計のコンセプト
周囲のゆったりとした環境と広い敷地,そしてまさにそこに生活するのにふさわしいと思われる豊かな心で,
とにかく仲良く暮らされている家族の方々。これら矛盾のない条件の中で,設計を始めた頃からできるだけ平屋に近い状態で
つくって行こうという考えがスムーズに出てきました。
ちょうど昔からある玩具で,くねくねと自在に動く竹細工の蛇のように,要求されているスペースをつなげていけないかと
いろいろ試行錯誤を繰り返しました。近所の建物や学校からの視線を調整しながら,
最終的に敷地から駐車スペースと中庭の空地を囲いとるような配置で決まりましたが,
このような配置は敷地を端から端までいっぱいに住まう事を可能にすると同時に外部とのつながりを大切にした結果です。
とりわけ,中庭を近所つきあいの接点と考えて1.8mの奥行きをもった縁側(テラス)をつくり,
ここを社交の場とする昔ながらの日本の風景を意識しました。
間取りの特徴と工夫した点
家の中心に日当たる,眺望に恵まれて家族全員が集まれる大きなリビングをつくりました。
このリビングを中心に共有の水まわりや両親の寝室,夫婦の寝室,子供部屋が鎖のように少しずつ重なりながら折れ曲がり,
中庭を囲いとるように繋がっていく構成となっています。4m×13mの広さのリビングは,大きなテーブルが置いてある部分,
床に座れる部分,畳の敷いてある部分からできていて,両親のゾーンやキッチンの一部が顔を出しています。
このようにそれぞれのゾーンの雰囲気を匂わせながら家の中に一続きの流れをつくることで,
家族の気配を感じながら各自の生活を営む事ができるのではと考えました。
所在地:福島県福島市
竣工:2000年
構造:木造
階数:2階
延床:204m2
施工:保土原屋
雑誌への掲載:ニューハウス 2001年12月号
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