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福島県消防学校は、西に安達太良山や吾妻連峰、東に福島市内を見下ろす雄大な山裾にあり、
平成9年に県内限定プロポーザルとして設計者選定が行われて、平成17年に完成するまでの3期にわたり、
竣工した建築を見ながら次の設計をするという方法でじっくり関わることができました。
配置は「管理・教育棟」、「宿泊棟」、「体育館・屋内訓練場」が中央広場をコの字に囲み、
馬蹄形をしたパッサージュ(通路)がグラウンドから始まり3つの棟を突き抜けながらまたグラウンドに戻る構成となっています。
また敷地の緩やかな山裾の傾斜に合わせるように断面を計画することで、
造成工事費を抑え、微地形として建築内部に現れてくるスロープや階段、
スキップフロア−などが傾斜地に建っていることを感じさせます。
この施設の大きな特徴は、授業や訓練の場に加えて建築そのものが教材となるように構造形式、空間構成、仕上げが選ばれていることや、
移動ルートとなるパッサージュがわかりやすく視覚化されていることです。
伸びやかに配置された施設のいろいろな場所で授業や訓練の様子を相互に見通すことができるように開放的につくられています。
3つの棟をつらぬく幅の広いパッサージュは迅速に移動できるだけでなく、
ホールやラウンジなど人が溜まれる場所をつくり出し、
『連携』を身につける宿泊棟ではさまざまなコミュニケーションの場をこのパッサージュ上に設けています。
そして、建物と建物の狭間から中庭の風景や遠くは福島市街地、西に広がる雄大な山並みを垣間見ることができます。
所在地:福島県福島市
竣工:2002年
構造:RC造+S造+SRC造+大断面木造
階数:地上2階、地下1階
延床面積:5,764m2
施工:管理棟:安藤組
--宿泊棟:青柳工業
受賞:平成19年度福島県建築文化賞・優秀賞
雑誌への掲載:建築グルメマップ(東北)
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