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福島県立相馬東高等学校
2004/学校
県立相馬女子高校は男女共学化及び総合学科への改組に伴って県内限定のプロポーザルが行われ、 敷地を換えて相馬東高校として改築されました。 敷地は東に松川浦、西に阿武隈山地の山並みが広がる田園風景の中にあり、 学校が周囲の景観から突出することなく、広大な風景の中に溶け込むように低層としました。
低層の校舎にすることで圧倒的に人と出会う機会が増えていきます。特に総合学科高校の仕組みでは、 自分の関心、能力や適性に合った科目を自主的に選択し、自分だけのカリキュラムを組むために、 人や物との出会いの機会を片寄りなく与えられる環境をつくることが重要になります。
1階は学科ごとに5つの系列ブロックに分類され、それぞれに少人数の講義をしたり、 教材や作品を展示するオープンスペース(教科ホール)を中心に系列の空気感をつくり出します。 またブロックの間に設けられた中庭やデッキテラスが気分転換と環境調整の役目をします。 (体育施設も1つの系列として、2つの体育館やプールなどがスポーツプラザを囲んでいます。)
2階は中講義室のほか、学年ごとの普通教室やロッカー+ラウンジといった学校生活の拠点となっており、 1,2階それぞれに教職員の管理ゾーンを設けています。校舎の中を立体的な回遊動線で繋ぐことで生徒達はスムーズに教室を移動し、 さまざまな学科の活動に触れ、総合学科の多様なアクティビティを共有していきます。
そして、どこからでもアクセスしやすいように中央に置かれた図書室、コンピューター室、 視聴覚室からなるメディアセンターが、系列を超えて生徒達の学習環境をサポートします。 また一部3階に、落ち着いた環境と眺望とテラスを備えた芸術系教室を配置しました。
DATA
所在地
用途
構造
規模
延べ床面積
施工
福島県相馬市
高等学校
RC+S造一部木造
3階
13,678㎡
校舎―JV(関場建設・
東北建設・小野建設)
第1体育館ー関場建設
第2第幾巻ー関場建設
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