深沢の家
2003/住宅

間口10m×奥行き34mの東西に長い敷地は、西側の前面道路から東に向かって2mほどの下り傾斜をもち、 北隣に5階建てマンション、南隣には3階建てのアパートが建ち、まさに谷間のような状態にありました。

しかし、なにより周囲に多くの公園があるのがこの土地の魅力でした。 施主が土地探しから相談を持ちかけてくれたため、おおよそのプランをつくり、 これならいけるという確信のもとに施主が土地を購入しました。

敷地の北半分に建物を寄せ、南半分を庭として開放させました。 南側境界に建てた鉄骨フレームにネットを張り、足元に植えたアイビーが2~3年でネットを緑の壁に変えて隣からの 視線を遮ってくれます。

ご夫婦が日当たりのよい2階のフロアだけで生活できるように、外階段を数段上がり玄関を入ると、 所々にデッキテラスを持った部屋が数珠繋ぎのように一列に並んでいます。 特に廊下はありませんが、万一車椅子を使うようになった場合でも引戸を開けてスムーズに移動できます。 また、車の音に配慮して道路側に開口を開けず、静けさが要求される寝室を奥に配置し、 床暖房などによってフロア全体を暖めています。1階の一部は成人した子供たちが帰省時に使う個室になっていますが、 今は移動式の卓球台が置かれています。

主な仕上は、外壁を屋根材と同じカラーガルバリウム鋼板で包み、 外形から中に入っている玄関やデッキなどの壁や床にはベイマツを張っています。 内部の壁と天井は曲面で連続させ、石こうボードに塗装で仕上げています。

DATA
所在地
用途
構造
規模
延べ床面積
施工
撮影
​掲載

福島県郡山市
住宅
鉄骨造
2階
189㎡
​信和建設

宮本和義(一部アーキスタジオ)
リプラン2004年夏秋号